
必須アミノ酸って体で作れないんですよね? じゃあEAAって、飲まなきゃダメですよね?

結論から言うと、いいえ。ちゃんと食べてれば、絶対必須ではないです。今日はそれを、テトリスにたとえて話します。
「タンパク質とアミノ酸って、何が違うの?」「必須アミノ酸は体で作れないから、EAAを飲まなきゃダメ?」——よく質問されます。分野の言葉がむずかしいので、この記事ではタンパク質とアミノ酸の違いを、テトリスにたとえてやさしく整理します。キーワードは「アミノ酸スコア」。これが分かると、EAAが自分に必要かどうかを、広告に煽られず自分で判断できます。もともと大学で体の仕組み(脊椎の応力解析)を研究していた立場から、イメージではなく仕組みで説明します。
そもそもタンパク質とは? アミノ酸ブロックの「壁」
タンパク質は、アミノ酸という小さなブロックが、たくさん繋がった塊です。テトリスのブロックが積み上がった一枚の壁、とイメージしてください。つまり「タンパク質」と「アミノ酸」は別物ではなく、アミノ酸=部品、タンパク質=部品が組み上がった完成品という関係です。
食べると、タンパク質はどうなる? 一度バラバラのピースに戻る
肉も卵も、食べたら胃腸で一回バラバラのピースに分解されます。そのあと、体の中で自分の体(筋肉・肌・髪)の形に積み直す。つまり「肉を食べる=肉がそのまま筋肉になる」のではなく、一回ピースに戻して、組み直している。だから何を食べるかは「どんなピースが手に入るか」の話なんです。
必須アミノ酸(EAA)とは?「体で作れない」の本当の意味
ピース(アミノ酸)は全部で20種類。そのうち9種類は、体の中で”新しく作り出せない”もの。これが必須アミノ酸(EAA)です。
アミノ酸20種類のうち、体内で一から合成できない9種類のこと。だから食べ物から摂る必要がある。=「作れない」であって、「摂れない」ではありません。
「作れない」=「食べても摂れない」ではない
ここが、いちばん勘違いされるところ。「作れない」は“体内で一から合成できない”という意味で、食べ物にはちゃんと入っています。テトリスでいえば、上から降ってくるピースが”食べ物”。だから食べれば供給される。「体で作れない」=「サプリで足さなきゃ摂れない」ではないんです。EAA広告の「体内で合成できないから飲まなきゃ!」は、この誤解を利用しています。
アミノ酸スコアとは? 全部そろってる目印=「100」
必須9種類が、バランスよく全部そろっている食べ物のことを、「アミノ酸スコア100」と言います。テトリスでいう、必要なピースが全種類ちゃんと降ってくる良デッキ。9種のうち1個でも足りないと、そこがボトルネックになってスコアが下がります。
アミノ酸スコア100の食材(優等生)
・卵
・牛乳・ヨーグルト
・牛・豚・鶏の肉
・アジ・イワシ・サケなど多くの魚
・大豆・納豆・豆腐
大豆でも、必須アミノ酸は全部摂れる?
摂れます。大豆・納豆・豆腐もアミノ酸スコア100で、必須アミノ酸はちゃんと全部そろっています。「植物性だからダメ」ではありません。卵・肉・魚・大豆——このあたりを日常で食べていれば、必須アミノ酸は足ります。
タンパク質は多いのに、スコアが低めな食材
逆に、タンパク質量は多いのに、必須9種のどれかが少なくてスコアが下がる食材もあります。
・やや低め……イカ・タコ・エビ・貝類
・低め……パン・うどん(小麦)、白米
でも、心配いりません。1日の中で他の食材(卵・肉・大豆)と組み合わせれば、足りないピースはお互いに補い合う。だから”イカが悪い”のではなく、単品で偏らせないだけでいいんです。
※アミノ酸スコアは採用する基準(評価法)で数字がぶれます。この記事では数字を断言せず「100/やや低め/低め」の帯で書いています。正確には、ガクッと低いのは小麦・白米で、イカ・タコは「やや低め(80前後)」です。
結論:EAAは飲まなきゃダメ? いいえ、絶対必須ではない
EAAの広告は「体内で合成できないから飲まなきゃ!」と煽ってきます。でも、“合成できない”だけで、”食べれば入る”。アミノ酸スコア100の食事ができている人にとって、EAAは絶対必須ではありません。
ちなみに僕も、トレーニング中に黄色いEAAを飲んでいます。でもあれは水の吸収を上げるための工夫(アミノ酸が水を”連れて入る”)であって、”足りないから”ではありません。まずは卵・魚・大豆。ここが揃えば十分です。
【今日の結論】
・タンパク質=アミノ酸ブロックの壁/食べると一度バラバラに戻して組み直す
・必須アミノ酸(EAA)=体内で作れない9種。でも食べれば入る(作れない≠摂れない)
・全部そろう目印=アミノ酸スコア100(卵・肉・魚・大豆)
・スコア100が摂れていれば、EAAは絶対必須じゃない
身体は「イメージ」ではなく、仕組みで考える
「体で作れない=飲まなきゃ」ではなく、「作れないけど食べれば入る」。仕組みで一段掘ると、広告に煽られず自分で判断できます。これが「運動的IQ」です。栃木県小山市のパーソナルジム PUTTERS では、機械やサプリに頼らず「自分で動いて、日常で使える体」を作る指導をしています。体験・ご相談はお気軽に。
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※この記事は一般的な栄養の考え方をやさしく整理したものです。アミノ酸スコアの数値は評価基準により異なります。持病・アレルギー・治療中の方、たんぱく質制限がある方は、必ず主治医の指示に従ってください。

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