先に謝っておきます。今日は、ちょっと汚い話をします。お腹を下す・下さないの話なので、食事中の方はあとで読んでください。それでも書くのは、ここを勘違いしたまま「自分にはプロテインが合わない」と決めてしまう人が、本当に多いからです。栃木県小山市でパーソナルジムをやっている松本です。元々は大学で骨折予防(脊椎の応力解析)を研究していた立場から、体を「イメージ」ではなく仕組みで解説します。
【この記事で分かること】
・僕がプロテインで下さなくなったのは、飲み始めて9年目だということ
・袋に書いてある「1回30g」は、あなたの量ではないこと
・3gから20gまで1gずつ、1週間ずつ試した話
・今の僕は10gで下さない。それでも8〜9gで飲む理由
・なぜそこまでするのか=プロテインは、単純に楽だから
・去年下した人が、今年も下すとは限らないこと
・これは、トレーニングの話でもあること
前提として、僕は「絶対飲め」派ではありません
最初に立場を書いておきます。僕はプロテインを全員に勧める人間ではありません。食事でたんぱく質が足りているなら、買わなくていいです。
その上で今日の話は「飲め」ではなく、「1回の失敗で判断するのは早すぎませんか」という話です。
1回や数回の失敗で決めるのは、早すぎるかもしれません
プロテインの話をすると、こう言われることがあります。
「昔1回飲んで、お腹下したことがあって」
その1回で、プロテインという選択肢を丸ごと閉じている人がいます。もったいないな、と思います。
松本さんは、いつから下さなくなったんですか?
正直に書きます。僕は9年かかりました。回数で言えば、たぶん3000回くらいは下しています。
僕はもともとお腹が弱くて、外食でもよく下します。だから最初の数年で「合わないんだな」と終わらせてもよかった。実際、途中で何度もそう思いました。
でもやめなかったので、9年目に「下さない飲み方」に届きました。この差は、体質の差ではありません。試した回数の差です。
袋に書いてある量が、あなたに正しい量とは限りません
ここが今日の芯です。
ビタミンCの記事でも同じことを書きましたが、パッケージの「1回○g」は、メーカーが決めた平均的な目安であって、あなたの正解ではありません。
プロテインの袋には、だいたい「1回30g」と書いてあります。付属のスプーンもその大きさです。だから多くの人は、初回にいきなり30gを飲む。そして下す。そして「合わない」と結論を出す。
失敗したのはプロテインではなく、いきなり30gだったことかもしれません。
3gから20gまで、1gずつ、1週間ずつ試しました
僕がやったことを書きます。人に同じことをしろとは言いません。ここまでやるのは、たぶん変人です。
| 項目 | やったこと |
|---|---|
| 量 | 3gから20gまで、1gずつ上げた |
| 期間 | 1つの量を1週間続けてから、次の量へ |
| 時間帯 | 朝・トレ前・トレ後・夜、どこで飲むかも変えた |
| 状態 | 空腹で飲んだか、食後に飲んだか |
| ストレス | その週、自分のストレスがどのくらいだったか |
これで「下さないゾーン」を探しました。1gずつ・1週間ずつなので、当然すごく時間がかかります。それが9年です。
結局、何gに落ち着いたんですか?
結果、10gが僕の境界線でした。10gまでなら下さない。
じゃあ10g飲むかというと、飲みません。普段は8gか9gです。境界線ぴったりで運用すると、体調やストレスが少し動いただけで越えるからです。安全側に1〜2g置いておく。これだけで「今日は大丈夫かな」と考える時間がゼロになります。
自分の限界を知ることの価値は、限界まで使うことではありません。
少し手前で、止まれることです。
なぜそこまでするのか|プロテインは、単純に楽だから
ここまでやる理由は一つです。楽だから。
僕の飲み方だと、プロテイン10gで入るたんぱく質は8gくらいです。「たった8g」と思うかもしれません。でも、これを食事で足そうとすると話が変わります。
| たんぱく質 | 脂質 | |
|---|---|---|
| プロテイン 10g | 約8g | ほぼ0g |
| 納豆 1パック(40g) | 約6.6g | 約4g |
| 納豆 2パック | 約13g | 約8g |
納豆は素晴らしい食品です。僕も毎日1パック食べます。でも2パックにすると、脂質が8g乗ってきます。
僕は1日1パックが限界です。それ以上は脂質の都合で入れられない。そこにプロテインを8g足すと、脂質をほとんど払わずに、納豆1パック分より多いたんぱく質が入ります。これが「楽」の中身です。
だから僕は、プロテインとはいい距離感の友達でいたいんです。依存もしないし、絶交もしない。
去年下した人が、今年も下すとは限りません
もう一つ、見落とされがちなことがあります。
お腹の調子は、ストレスで変わります。僕自身、忙しくて余裕がない時期は、同じものを同じ量食べても下します。逆に落ち着いている時期は、少し多くても平気だったりする。
つまり、1年前に下した量が、今のあなたの限界とは限りません。あの頃はたまたま、腸に一番負荷がかかっている時期だったのかもしれない。
体質は変わらなくても、条件は変わります。1回の結果を「自分の体質の答え」として保存してしまうのが、いちばんもったいない。
これ、トレーニングの話でもあります
ここまで読んで「松本は8gなのか、じゃあ自分も8gにしよう」と思った方がいたら、それは違います。
僕の8gを真似しても、意味がありません。それは僕の体で出た答えであって、あなたの体で出た答えではないからです。
同じことがトレーニングにも言えます。僕のフォームを真似しても、意味はありません。身長も、腕と脚の長さの比も、肩甲骨の動く範囲も、人によって違います。僕にとっての正解の角度が、あなたにとっての正解の角度である理由が、どこにもない。
大事なのは真似することではなくて、自分の体を知ることです。自分は何gで下すのか、どの角度でお尻に入るのか、どこから先が痛いのか。
そうやって集めた「自分のデータ」は、一生使えます。これは、今後の財産だと思います。
次に試すなら、袋のスプーンの半分から
実際にやることを1つだけ。
もう一度試すなら、袋のスプーン1杯ではなく、その半分から始めてください。
半分で平気なら、1週間そのままにする。次の週に、少し足す。下したら、その手前が今のあなたの上限です。1回で見つけようとしないこと。それだけです。
僕みたいに1gずつ9年やる必要はありません。でも、1回の失敗で拒絶するのは、もったいない。
そもそも、何で下すのか
量の話をしてきましたが、種類を変えるだけで解決する人も、同じくらいいます。プロテインで下す原因の多くは、たんぱく質ではなく牛乳の糖=乳糖だからです。
そちらは「プロテインで下痢・お腹がゆるくなる原因と対策」にまとめました。WPC・WPI・WPHの違いと、試す順番を書いてあります。量を変えるのも、種類を変えるのも、どちらも正解です。
ちなみに僕が今飲んでいるのは、国産のWPC(いちばん安いタイプ)です。高いものに替えるより、量を減らす方が、僕には効きました。
※本ページはアフィリエイトリンクを含みます。紹介は松本の判断によるもので、報酬の有無で内容は変えていません。
最後に、また汚い話をします
僕は20代の頃、1日に7回は下していました。毎日です。
だから、下す話はかなり相談に乗れます。何を食べた日がひどいのか、何を減らすと変わるのか、量なのか、種類なのか、タイミングなのか。全部自分の体でやってきたので、話は聞けます。
もちろん僕は医師ではないので、診断はできません。病気かどうかを決めるのは病院の仕事です。血が出ている、体重が落ち続けている、熱が出る。そういう時は迷わず消化器内科へ行ってください。
そうではなくて「なんとなく毎日ゆるい」「プロテインを飲むと決まって来る」くらいの話なら、こうしてみたらどうですか、という話はできます。一人で9年やるより、たぶん早いです。
【まとめ】
・1回や数回下しただけで「合わない」と決めるのは早すぎます
・僕が下さなくなったのは飲み始めて9年目。3000回は下しました
・袋の「1回30g」は、メーカーの目安で、あなたの量ではありません
・僕は3g→20gを1gずつ、1週間ずつ試して境界線が10gと分かった
・それでも飲むのは8〜9g=境界線の少し手前で止まる
・理由は楽だから。10gで、脂質ほぼ0のままたんぱく質8g
・腸はストレスで変わる=去年の結果は今年の答えではありません
・次に試すなら、スプーン半分から
身体は「イメージ」ではなく、仕組みで考える
今日いちばん言いたかったのは、プロテインの飲み方ではありません。自分の体のことを、自分で調べていいということです。袋に書いてある数字も、僕が出した8gという数字も、あなたの体で確かめるまでは他人の数字です。1回試して終わりにせず、条件を1つずつ変えて確かめる。これができるようになると、サプリでも、トレーニングでも、人の言うことに振り回されなくなります。これが「運動的IQ」です。栃木県小山市のパーソナルジム PUTTERS では、機械や気合いに頼らず「自分で動いて、日常で使える体」を作る指導をしています。体験・ご相談はお気軽に。
▼ LINEで相談:https://lin.ee/xbGW2yf
※本記事は公開されている製品情報・食品成分の公表値と、筆者個人の体験・感想をまとめたものです。体感はすべて筆者1人の感想であり、効果を保証・否定するものではありません。
※納豆の成分値は日本食品標準成分表の「糸引き納豆」100gあたりの値(たんぱく質16.5g・脂質10.0g)を1パック40gで換算した目安です。商品によって変わります。
※筆者は医師ではありません。診断・治療に関する判断はできません。下痢が続く、血便がある、体重が減り続ける、発熱を伴う場合は、自己判断せず消化器内科を受診してください。
※持病のある方・治療中の方・妊娠中の方は、サプリメントの利用について必ず主治医の指示に従ってください。

コメント
コメント一覧 (1件)
[…] そして今の僕の着地は、意外かもしれませんが普通のWPCを、1回8〜9gです。境界線は10gなのですが、その少し手前で止めています。種類を上げるより、量を減らす方が自分には効きました。値段も普通のホエイのままで済みます。この数字にたどり着くまで9年かかった話は、こちらに書きました。 […]