歩いても腰が疲れる。マッサージに行っても、すぐ戻る——。じつは、歩いても腰痛が治らない本当の原因は、腰じゃなくて「お尻(中臀筋)」が弱っていることだったりします。元々は大学で骨折予防(脊椎の応力解析)を研究していた立場から、体を「筋肉」ではなく「力の流れ」で正直に解説します。名前は覚えなくて大丈夫、”流れ”だけ持ち帰ってください。
歩くと腰が疲れるんです。マッサージ行っても、すぐ戻っちゃって…
それ、腰が悪いんじゃないんです。犯人はお尻(中臀筋)。腰が”かばってる”だけなんです。
・歩くと腰が疲れる、定期的に腰が痛くなる
・マッサージに行っても、すぐ戻る
・たくさん歩いても、腰痛が良くならない
この記事を読む方は、こんな事を気にしているのではないでしょうか。先に結論を言うと、腰痛の多くはお尻(中臀筋)が弱って、その仕事を腰が代わりに背負っている状態です。だから、腰をいくら揉んでも治らない。
【この記事で分かる事】
・歩いても腰痛が治らない理由
・お尻の中でカギを握る「中臀筋」の話
・”たくさん歩けば治る”が間違いな理由
歩いても腰痛が治らないのは、なぜ?
そもそもお尻の筋肉は、3つあります——大臀筋・中臀筋・小臀筋。大・中・小、つまり大きさ順で覚えやすいですよね。お尻で一番大きいのは大臀筋。でも、日常で一番忙しいのは「中臀筋(ちゅうでんきん)」です。お尻の横にある筋肉で、腰が痛くなる人にいちばん注目してほしい筋肉です。
中臀筋の仕事はたくさんありますが、今日は一個だけ。歩く時、片足になった一瞬に、骨盤が傾かないよう支えているんです。つまり、歩くたびに働いている筋肉。ところが、リモートワークやデスクワークで座る時間が増え、お尻が弱った人がすごく増えました。便利になるほど、弱くなっていく筋肉——それがお尻です。
お尻が弱ると、なぜ腰が痛くなる?
人の体は、使いやすい筋肉を優先して使います。お尻が使いにくくなった人は、無意識にお尻の動きを最小限にして、腰で支えるようになる。これは、いわば体の「エコモード」です。省エネで動けてしまうぶん、負担が全部、腰に集まる。凝っている(痛い)のは”結果”であって、”原因”はお尻がサボっていること。だから腰を揉んでも、戻ってしまうんです。
「たくさん歩けば治る」は、じつは間違い
「歩く量が減ったのが原因なら、たくさん歩けば治るんじゃないの?」——そう思いますよね。答えは、いいえです。
中臀筋は、確かに歩けば使います。でも、エコモードのまま何万歩あるいても、結局かばうのは腰。だから腰が痛くなる。大事なのは歩数じゃなくて、「お尻で支える感覚」そのものを取り戻すことです。歩く前に、まずお尻のスイッチを入れ直す必要があります。
まず1種目|腰に逃げた仕事を、お尻に戻す
お尻のスイッチを入れ直す種目を一個。横向きに寝て、両膝を軽く曲げ、かかとをつけたまま、貝が開くように上の膝だけパカッと開く(クラムシェルという種目です)。コツは一個だけ——骨盤を後ろに倒さない。体ごと開くと、お尻から刺激が逃げます。お尻の横がじんわり辛ければ正解です。
これは、ただのお尻トレーニングじゃありません。腰に逃げていた仕事を、お尻に戻す練習です。ここでお尻に刺激が入れられると、歩く時に腰でしか支えられなかった人が、少しずつお尻で支えられるようになっていきます。
まとめ|腰痛は「腰」より先に「お尻」
【今日の結論】
・歩いても治らない腰痛の原因は中臀筋(お尻)のサボり
・弱ると体がエコモードになり、腰が代わりに支える
・歩数を増やす前に、お尻で支える感覚を取り戻す
じつは中臀筋は、繊維が3方向に分かれています。今日やったのは、その中の一番わかりやすい「後部」。3方向の使い分けまでやると長くなるので、クラムシェルの実際の動き(骨盤を倒さないコツ)は、実技つきで動画にまとめました。1日少しずつでいいので、こちらを見て真似してみてください。
身体は「筋肉」ではなく、物理現象として読み解く
これが「運動的IQ」です。どの動画・記事から見ても学べる”運動の教科書”を、数年かけて作っています。栃木県小山市のパーソナルジム PUTTERS では、機械や気合いに頼らず「自分で動いて、日常で使える体」を作る指導をしています。体験・ご相談はお気軽に。
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