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運動と栄養を、仕組みで理解する。|小山市パーソナルジムPUTTERS 松本大樹
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クラムシェルでお尻に入らない人へ|スマホを持ってやると入る理由

2026 8/27
トレーニング
2026年8月27日

実際にお客さんから言われた話です。

松本さんのYouTube見ながらクラムシェル練習してたら、いつもより一番お尻に入ったんですよね。

スマホを持っていた腕のおかげです。上側の腕を使ったことで、脇の下の筋肉が働いて、骨盤が止まってくれたからです。

【この記事で分かること】
・横腹の4チーム(胸椎ー肋骨ー横腹ー骨盤)のどこで止まっているか
・骨盤をロックしているのは、お尻ではなく横腹だということ
・その横腹をロックしているのが前鋸筋だということ
・スマホを持つと入る理由(偶然ではなく仕組み)
・クラムシェルで腰が反る・お腹が前に出る人が多い理由

目次

まず、横腹は「4人ひとチーム」で動いています

以前、横腹(腹斜筋)は単体では動かないという話を書きました。胸椎 ー 肋骨 ー 横腹 ー 骨盤。この4つでひとチームです。1つが崩れると、下も全部崩れます。

上から順に、背骨(胸椎)→ 肋骨 → 横腹 → 骨盤。今日の話は、このチームのどこで崩れているか、というだけの話です。主役は真ん中の2人、肋骨と横腹です。(一番上の胸椎については、上のリンクの記事に書いています)

骨盤をロックするのは、横腹です

横向きで骨盤が転がらないように支えているのは、上側の横腹です。肋骨と骨盤の間に立つ壁だと思ってください。骨盤は、横腹でロックします。

その横腹をロックするのが、前鋸筋です

壁は、上端が留まっていないと立ちません。横腹の上端は肋骨についているので、肋骨が動いてしまうと、横腹は壁として機能しません。

その肋骨を留めているのが、脇の下から脇腹にある前鋸筋です。チームで言えば、ちょうど肋骨のところにいます。

前鋸筋は、肩甲骨を肋骨に押さえつけている筋肉です。だから、腕を使うと必ず働きます。腕の力は肩甲骨を通って肋骨に伝わるので、腕を支えている間、肋骨も一緒に留まります。ここが今日の話の入口です。(仕組みの詳しい話はプランクが効かない本当の理由に書きました)

つまり、骨盤は横腹がロックし、その横腹は前鋸筋がロックしている。チームはここでつながります。

クラムシェルでお尻に効かない人向けに骨盤を止めているのは横腹でその横腹を留めるのが前鋸筋だと示す図
お尻を働かせる前に、骨盤を止める係が要ります。

お尻に効かないのは、骨盤が止まっていないから

クラムシェルは、横向きに寝て膝を開く種目です。狙いは中臀筋(お尻の横)。

ここで見落とされがちなのが、中臀筋が働くには、骨盤が止まっている必要があるということです。骨盤が一緒に転がってしまうと、脚は開いても、お尻は仕事をしていません。開いた分だけ骨盤が逃げているので、お尻には何も起きない。

チームの上のほうが崩れていると、一番下のお尻まで話が届かない、ということです。

だから、スマホを持つと入るんです

横向きに寝てスマホを見るとき、上になっている側の手でスマホを持ちますよね。その腕を支えるために、上側の前鋸筋が働きます。

ポイントは、肘を床につけないことです。肘をついてしまうと、床がスマホを支えることになるので、腕は仕事をしません。自分の腕で持ち上げて支えている状態が条件です。

順番にすると、こうです。

上側の腕がスマホを支える
→ 前鋸筋が働く
→ 肋骨が留まる
→ 横腹が壁として立つ
→ 骨盤が止まる
→ 中臀筋が働ける

冒頭のお客さんは、これを狙ってやったわけではありません。ただ動画を見ながら練習していただけです。それでも結果が変わりました。お尻に効かないのは、やる気や回数の問題ではなく、こういう順番の問題です。

クラムシェルで、腰が反る人が多い

もう一つ、現場でよく見るエラーがあります。膝を開いたときに腰が反って、お腹が前に出てしまう形です。これは鏡を見なくても、お腹が前に出るので自分で気づけます。

なぜ骨盤を止められないのか

腰が反るというのは、骨盤が前に倒れているということです。止めるには、反対向きに引き戻す力が要ります。骨盤を丸める(後傾させる)筋肉は、腹筋・お尻・もも裏の3つ。ただしクラムシェルでは、そのうちお尻ともも裏が使えません。

理由は、上の脚が動いているからです。お尻ももも裏も、太ももの骨から骨盤に向かって付いています。骨盤を引っぱるには、太ももの骨が動かずに留まっていることが条件です。その太ももが動いていたら、引っぱる土台がありません。

ヒップリフトは両足が床に固定されているので、太ももを土台にして下から骨盤を丸められます。クラムシェルは脚そのものが動く種目なので、それができない。

【この記事の持ち帰り】
脚が固定されている種目は、下から骨盤を止められる。
脚が動いている種目は、上からしか止められない。

クラムシェルは後者です。だから、上から止める(横腹とお腹)しかありません。

クラムシェルは脚が動くので骨盤を下から止められずヒップリフトとは止める向きが逆になることを示す図
脚が動く種目では、お尻は止める側に回れません。

腰が反ってしまう人は、お尻で止めようとしていることが多いです。でもこの種目では、お尻は止める側ではなく、動く側にいます。止めるのは上です。

今日から試せること

難しく考えなくて大丈夫です。横向きに寝て、上の手でスマホを持ったままクラムシェルをやってみてください。いつもと違う場所に入ったら、それが答え合わせです。

入らなかった人も、腕を上げて脇の下を触り、硬くなる場所を探すところから始めてください。そこが前鋸筋です。

動画で見る(クラムシェルのやり方)

クラムシェルそのもののやり方と、中臀筋の役割は動画で解説しています。

【この動画の、他の記事】
・歩いても腰痛が治らない本当の理由|犯人は「中臀筋」

身体は筋肉ではなく、物理現象として読み解く。これが「運動的IQ」です。身体の使い方を、どの動画から見ても学べる運動の教科書を、数年かけて作っています。

体験・お問い合わせはトレーニングジム PUTTERS(栃木県小山市)まで。

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この記事を書いた人

松本大樹のアバター 松本大樹

松本大樹(運動的IQ)|栃木県小山市のパーソナルジムPUTTERS代表。元ジャニーズ事務所の専属トレーナー。芝浦工業大学・生体機能工学出身。運動と栄養を「仕組み」から解説しています。

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コメント

コメント一覧 (3件)

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    […] この前鋸筋が、実際の種目でどう効いてくるかの例を1本書きました。→ クラムシェルでお尻に入らない人へ|スマホを持ってやると入る理由 […]

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