運動的IQには、終わりがあります。
たとえば、税理士だったら、毎年税法が変わってアップデートされる。車のエンジンだったら、毎年新しい形ができて毎年アップデートしないといけない。
体の構造って、変わらないんです。骨が一本増えるとか、腕が増えるとか、ないんでアップデートされないんです。
しかも、私の運動的IQは知って欲しいものに絞っています。
たとえば「多裂筋」。初めて聞いたって人も多いと思います、私が知っていればよくて、運動してる人は覚えなくてもいいものって結構あります。
結構、みなさん知らなくちゃいけないことを知らない。知らなくてもいいことを知っている。この2パターンが多いです。
もちろんたくさん知ってたほうがいいです。けど情報の多さゆえに、知らないことをたくさん知っているのに、知らなくちゃいけないことを知らない、みたいなパターンもあります。
だから、教科書を作って覚える順番も書いています。
そして繰り返しになりますが、終わりがある。羽も生えないし、6本目の指も生えない。
余談ですが、6本目の指を増やす義手的な研究はあるみたいです。
イギリスに「Third Thumb」という研究があります。小指側に付ける6本目の親指を、足の指の下に敷いたセンサーで動かすものです。2021年のUCLの研究では、5日間使った人の脳をMRIで見たら、指を担当している脳の地図が実際に書き換わっていました。2024年のケンブリッジ大の研究では、3歳から96歳までの596人が試して、使えなかったのはたった4人。98%が1分以内に物をつかめています。
ただ、面白いのはここからで、外したあと1週間して、もう一度脳をスキャンしたら元に戻っていたそうです。骨も指も増えていない。外付けの道具を、脳が一時的に受け入れただけなんです。
つまり、まだ人類は指を1本も増やせていません。
ここで一個だけ、分けておきたいことがあります。
終わりがあるのは、覚える基礎のほうです。教科書のページ数は決まっていて、しかも改訂版が出ない。ここには出口があります。
一方で、それを自分の体で使いこなす深さには終わりがありません。私は17000セッションやっていますが、いまだに指導の仕方が変わり続けています。
覚えることは終わる。使い続けるのは、終わらない。
学校の勉強で苦痛なのって、出口がないことなんですよ。
けど、今自分の手を見てください、足を見てください。それが答えです。もうそこにあって、それを知るだけなんです。
これは、栃木県小山市のパーソナルジム PUTTERS の松本の”独り言”です。動画はYouTubeに、体のこと・トレーニングのことはLINEからお気軽にどうぞ。

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