肩こり、何をやっても治らない。マッサージに行っても、ストレッチしても、次の日にはまた戻る——。じつは、肩こりが治らない本当の原因は、揉む場所じゃなくて「菱形筋(りょうけいきん)」が使えていないことだったりします。元々は大学で骨折予防(脊椎の応力解析)を研究していた立場から、体を「筋肉」ではなく「力の流れ」で正直に解説します。名前は覚えなくて大丈夫、”流れ”だけ持ち帰ってください。
肩こり、揉んでも揉んでも、すぐ戻るんです…
それ、揉む場所が違うんです。カギは、肩甲骨の内側の筋肉=菱形筋。
・肩こりが、何をしても治らない
・マッサージやストレッチをしても、すぐ戻る
・ラットプル(背中の種目)が、背中に効かない
この記事を読む方は、こんな事を気にしているのではないでしょうか。先に結論を言うと、肩こりの多くは肩甲骨を支える筋肉(菱形筋)が使えず、首の筋肉1本に負担が集中している状態です。だから、揉んでも治らない。
【この記事で分かる事】
・肩こりを揉んでも治らない理由
・肩甲骨の「寄せ方」には2種類ある話
・カギの菱形筋が、最初は動かせなくて当たり前な理由
肩こりを揉んでも治らないのは、なぜ?
肩甲骨は、じつは3つの筋肉で支えられています——①菱形筋(肩甲骨の内側)②前鋸筋(肩甲骨と肋骨をつなぐ)③肩甲挙筋(首から肩甲骨へ)。このうち①菱形筋が使えていないと、肩甲骨を支える仕事が、③の首の筋肉(肩甲挙筋)に集中します。
首の筋肉1本で肩甲骨を支え続ければ、そりゃ凝ります。しかも凝っているのは”結果”であって、”原因”は菱形筋が働いていないこと。原因が別の場所にあるから、こっているところをいくら揉んでも、戻ってしまうんです。
肩甲骨の「寄せ方」は、2種類ある
「肩甲骨を寄せて」と言われて、あなたがやる動き。じつは寄せ方には2種類あって、これを分けないと肩こりは治りません。
② 内側で寄せる(菱形筋)=これが肩こりを治す
初めて「肩甲骨を寄せて」と言うと、ほぼ100%の人が①(肩で押し込む)をやります。これは間違いではありません——できるだけで十分すごい。でも①は外側の大きな筋肉(広背筋)で押し込んでいるだけ。肩こりを治すのは、②の内側の菱形筋です。
菱形筋が「自分では動かせない」のは、なぜ?
じつは、菱形筋だけを動かそうとしても、最初はほとんどの人ができません。理由は、脳と菱形筋をつなぐ神経が、まだ繋がっていないから。「じゃあ無理じゃん」と思いますよね。大丈夫、最初はみんなここから始まります。①のやり方で動かしているうちに、勝手に菱形筋も少しずつ動き、やがて②だけで動かせるようになります(①→混在→②の順)。
コツは「地味に辛い」が正解
菱形筋を動かすポイントは4つ。小さく・ゆっくり・優しく・力を抜く。お客さんからよく「地味に辛い」と言われます。それで正解です。逆に、大きく・速く・力強くやると、外側の広背筋(①)に逃げてしまう。派手に効かせるのではなく、静かに動かす——これがカギです。
まとめ|肩こりは「揉む」前に「動かす」
【今日の結論】
・肩こりの原因は菱形筋が使えていないこと
・肩甲骨の寄せ方は2種類。内側(菱形筋)で寄せる
・小さく・ゆっくり・優しく・力を抜く=地味に辛いが正解
この菱形筋を動かす種目を「コブラ」と言います。うつ伏せで手のひらを返しながら肩甲骨を寄せる、地味な種目です。言葉より実際の動きが早いので、やり方は実技つきで動画にまとめました。1日少しずつでいいので、こちらを見て真似してみてください。
【あわせて読みたい】
▶ 猫背が治らない本当の理由(同じ菱形筋・コブラプロ) → 記事で読む
▶ 「自分で動かせる」と体に残る・EMSと脳の話 → 記事で読む
▶ 横腹・背骨(胸椎)を動かす話(前鋸筋つながり) → 記事で読む
身体は「筋肉」ではなく、物理現象として読み解く
これが「運動的IQ」です。どの動画・記事から見ても学べる”運動の教科書”を、数年かけて作っています。栃木県小山市のパーソナルジム PUTTERS では、機械や気合いに頼らず「自分で動いて、日常で使える体」を作る指導をしています。体験・ご相談はお気軽に。
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