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運動と栄養を、仕組みで理解する。|小山市パーソナルジムPUTTERS 松本大樹
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「走ると筋肉が減る」は雑すぎる|本当に減る条件と、痩せたいなら歩きを選ぶ理由

2026 7/18
トレーニング
2026年7月18日

走ると筋肉が減るって、本当ですか?

「走る=筋肉が減る」は、条件を全部すっ飛ばした雑な言い方です。3つに分けて解体しますね。

・走ると筋肉が減ると聞いて不安
・有酸素をやっていいのか迷う
・痩せたいけど筋肉は残したい

ネットでよく見る「走ると筋肉が落ちる」。半分ほんと、でも言い方が雑です。実際に起きているのは、別々の3つの現象。分けて見れば、怖がる必要はありません。

目次

① カロリー不足による“本当の”筋肉減少

走って消費が増えたのに食事量が同じだと、エネルギー不足が大きくなる。そこにタンパク質不足や筋トレ不足が重なると、筋肉は落ちやすい。筋トレをしていても、長期間の大きなエネルギー不足は、除脂肪量の維持・増加を邪魔します。=これが“本当に減る”ケース。

② 筋肉が「しぼんで見える」だけ

長く走った後は、筋グリコーゲンと、それに伴う水分が減る。だから体重や測定上の除脂肪量が減ったり、脚が細く見えたりする。でも、筋繊維そのものが1日で消えたわけではありません。炭水化物と水分を戻せば、かなり戻ります。

③ 落ちたのではなく、筋肥大が“鈍る”

筋トレと持久系運動を大量に組み合わせると、特に脚の筋肥大・最大筋力・パワーの伸びが少し鈍る可能性はあります。ただしこれは「既にある筋肉が落ちる」というより、筋トレだけの場合ほど大きくならない、という話。

昔の研究では「ランニングは自転車より干渉が出やすい」とされました。でも近年のメタ解析では、一般的な組み合わせなら筋肥大への明確な悪影響が出ないケースも多い。結局は量・頻度・強度・回復状態しだい、というのが妥当なところです。

結局、あなたはどのケース?

週2〜3で軽く走る
筋肉はほぼ心配しなくていい
毎日長距離+食べず+脚トレの重量も落ちてる
落ちる可能性あり
ビルダー的に脚を最大限太く
ランニング量は管理した方がいい

なぜ走りは“意外と燃費がいい”のか(ランニングエコノミー)

もしアキレス腱がなかったら、着地のたびに失うエネルギーを、毎歩ふくらはぎの筋肉がATPを使って作り直さないといけません。でも実際は、腱がその一部を回収してくれる。だから同じ速度で走るなら、腱をうまく使える人ほど消費カロリーが少なく、走るのがラクになる。これが「ランニングエコノミーがいい」状態です(腱が多く仕事をするほど、走行中の代謝要求が低いという関係も示されています)。

・走る=ハイブリッド車…着地の“バネ”(腱の弾性エネルギー)を回生・再利用して消費を少し節約
・歩く=普通車…そのバネをあまり使わず、淡々と燃料で進む

ただし、ここがミソ。ハイブリッド(走る)は“距離あたりの燃費”はいいけど、強度が高いぶん疲労が残って、翌日の代謝を取りこぼす。普通車(歩く)は効率じゃ劣っても、疲れず毎日続けられて、週間の総量で勝つ。

それでも、痩せる運動には“歩き”を選びます

【歩きを選ぶ理由】
・筋トレの重量やフォームを邪魔しにくい
・60分・90分と総量を稼ぎやすい
・翌日に疲労を残しにくい(←これが一番大事)
・空腹や食欲の反動も管理しやすい
・毎日できるため、週間の消費量を増やしやすい

★一番大事なのは「翌日に疲労を残さない」

強く走った翌日って、無意識に体を動かさなくなるんです。そこが落とし穴で。

【強く走った翌日、無意識にこうなる】
・座っている時間が増える
・歩数や立ち時間が減る
・無意識の身振りや移動が減る
・筋トレの重量・回数が落ちる
・運動を始めるのが面倒になる
→ 結果、1日の総消費(代謝)が落ちる

だから僕は、「運動中に何kcal使ったか」より「運動後も普段どおり動けるか」が大事だと考えています。歩行が直接、代謝を上げるわけじゃない。疲労による“その後の代謝の取りこぼし”が少ないから、週間単位・長期で見ると痩せやすくなる。それが、歩きを勧める本当の理由です。

だから、疲れるまで歩き続けるのもナンセンス。
疲労を残さない範囲で、最小限に頑張る。これがベストです。

【今回のまとめ】
・「走る=筋肉減る」は雑。実際は①本当の減少②しぼんで見える③筋肥大が鈍る、の別物
・週2〜3で軽く走るぶんには、ほぼ心配なし
・一回の効率なら走る方が消費。でも“翌日も普段どおり動ける=取りこぼしが少ない”歩きの方が、長期では痩せやすい

走るのが悪いんじゃない。目的で選べばいい

走るのは悪いことじゃありません。ただ「痩せたい・筋肉は残したい」なら、歩きの方が扱いやすい。歩きを“室内で効かせる”なら傾斜が使えるトレッドミルも手ですが、選び方に注意が要ります(トレッドミルの選び方)。栃木県小山市のパーソナルジムPUTTERS、YouTube「運動的IQ」でも、こうした“目的から逆算する運動”を解説しています。

▶ YouTube「運動的IQ」を見る

※効果には個人差があり、筋肉量・筋肥大への影響は運動の量・強度・栄養・回復で変わります。持病・通院中の方は医師に相談のうえ運動してください。

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この記事を書いた人

松本大樹のアバター 松本大樹

松本大樹(運動的IQ)|栃木県小山市のパーソナルジムPUTTERS代表。元ジャニーズ事務所の専属トレーナー。芝浦工業大学・生体機能工学出身。運動と栄養を「仕組み」から解説しています。

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