セッション中に、実際にお客さんから聞かれた質問です。
胸椎の可動域が欲しいんだけど、どうしたらいいかな?
ソラシックローテーションを、1日左右5回でOKです。時間にすると30秒。それ以上はやらなくていいです。ただし、その5回には条件があります。
【この記事で分かる事】
・5回で足りる理由(狙っているものが違います)
・回数を増やしても意味が薄い理由
・その5回が成立する条件=「背中を床につける」
理由①:狙っているのは「上げる」ではなく、キープと”思い出させること”
可動域は、放っておけば悪くなります。だからまず毎日やりたい。そして、いい状態をキープするだけなら、5回で足ります。
そのうえで、5回やると脳が胸椎の動きを覚えます。覚えると、日常生活の中で自然に使えるようになる。ここが一番大事なところで、可動域を実際に上げてくれるのは、この5回ではなく日常生活のほうです。5回は、日常で使えるようにするためのスイッチだと思ってください。
回数を増やせば、もっと良くなりますか?
そういう種類の話ではないです。30回やっても、日常で使わなければ戻ります。逆に5回でも、毎日入れて日常で使えるようになれば、そこから上がっていきます。増やすべきは回数ではなく、胸椎を使って過ごす時間のほうです。
理由②:出したい宿題が、1種目じゃないから
胸椎で悩んでいる人は、たいてい股関節や肩甲骨にも課題を持っています。だから僕がお客さんに出す宿題は、1個では終わりません。
そうなると、1種目に2分も3分もかけていられないんです。全部やり終える頃には続かなくなる。だから1種目30秒で回せる設計にしたい。5回という数字は、そこから逆算して出てきたものです。
その5回に条件があります=「背中を床につける」
正直に言うと、ソラシックローテーションは僕がセッションを通して一番考えた種目です。理由は、教えるのが本当に難しかったから。回数より、ここから先が本番です。
まず、骨盤を物理的にロックします。横向きに寝て、上の足を前に出して90度。右が上なら右足が前です。そのうえで下の手で、その足を押さえます。こうすると股関節が固定されて、骨盤ごとゴロンと回るのを防げます。
そして上の手を遠くに置いて、大きくひねる。ここでほぼ全員がやってしまうのが、腕を遠くに持っていこうとすることです。腕でやると、肩甲骨と腕の先だけが動いて、胸椎は1ミリも回っていません。5回やっても意味がなくなるのは、たいていここです。
【僕が毎回、絶対に言う一言】
「背中、特に背骨を床につけるようなイメージでひねってください」
——これだけで、ほぼ直ります。腕ではなく背中が目的地になるからです。
背中がつき始めると、次はみんな「腕もつけよう」とします。でも腕はつけなくていいです。目的は背中だけ。腕はオマケです。あとは膝が浮かない限り、腰の代償も出ません。骨盤のロック+背中を床につける意識。この2つが揃った時だけ、胸椎単独の回旋になります。
左右で動きやすさが違うんですが、大丈夫ですか?
この種目は、かなり左右差が出ます。そして左右差はできるだけ0に近づけたいです。差が大きいまま放っておくと、肩こりや腰痛のリスクになります。
ただし正直に言うと、完全な0にはできません。内臓の位置がそもそも左右対称ではないからです。だから目標は「0にする」ではなく「できるだけ0に近づける」。動きにくい側を、少し多めに意識するくらいでちょうどいいです。
【今日の結論】
・ソラシックローテーションは1日左右5回、30秒でいい
・5回で可動域を上げるのではなく、5回で脳に覚えさせて、日常生活で上げる
・宿題は1種目じゃないから、1種目30秒で回す
・条件=上の足を90度前に出して骨盤をロック/背中を床につけるイメージ/腕はつけなくていい
・左右差はできるだけ0に近づける(完全な0は無理)
横向きの姿勢と、背中を床につける感覚は、文字より動きで見たほうが早いです。自分の体で真似できる実技つきで動画にまとめてあります。
身体は「筋肉」ではなく、物理現象として読み解く
これが「運動的IQ」です。どの動画・記事から見ても学べる”運動の教科書”を、数年かけて作っています。栃木県小山市のパーソナルジム PUTTERS では、機械や気合いに頼らず「自分で動いて、日常で使える体」を作る指導をしています。体験・ご相談はお気軽に。
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※体の状態は人によって異なります。強い痛み・しびれ・脱力がある方、通院中の方は、自己判断で動かす前に医師にご相談ください。この記事は特定の診断・治療を保証するものではありません。

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