この前あげた動画で、背中(胸椎)をひねる種目を紹介しました。やってみた人から、たまに言われます。「これ、全然効いてる感じがしないんですけど、合ってますか?」って。
それ、たぶん合ってます。というより、効いてる感じがしないほうが、正しいことすらあります。今日はその話をさせてください。
その種目、やってみると左右で差が出る人が多いんです。右は回るけど、左は回りにくい。この「回りにくい左」って、筋力が足りないんじゃなくて、長年の癖で、動きにくくなっているだけだったりします。
つまり最初にやることは、「新しく強くする」ことじゃない。こびりついた癖を、いったん取ることなんです。そして、癖を取っている時間って、派手な手ごたえが、ほぼありません。重いものを持ち上げるわけでもないし、翌日バキバキに筋肉痛になるわけでもない。だから「効いてないのかな」と不安になる。
でも、ここで私が思っている、成長の測り方があります。
多くの人は、成長を「0から、プラス10へ」で測ります。0がスタートで、そこから増えた分だけ成長だ、と。でも実際の体は、マイナスから始まっていることが多いんです。癖で歪んで、マイナス10のところにいる。
その人が、癖を取って、やっと0に戻った。見た目は「まだ0じゃん、何も増えてない」。でも本当は、マイナス10から0まで、10ぶん動いている。ちゃんと成長しているんです。ただ、増えたんじゃなくて、戻ったから、気づきにくいだけ。
0は、失敗じゃありません。0は、やっと立てたスタート台です。派手な種目や、重い重量が効いてくるのは、だいたいそのあと。土台がマイナスのまま重さを足すと、さっきの「回りにくい左」を、腰や肩でごまかす体になっていきます。
だから、「効いてる感じがしない」を、悪いサインだと思わないでほしいんです。それはたぶん、あなたが今、マイナスを0に戻している最中だから。地味だけど、一番大事な時間です。
そしてこれ、体だけの話じゃない気もしています。うまくいかない時期って、実はマイナスを0に戻しているだけで、ちゃんと動いていることが多い。だから焦らなくていい。
手ごたえがない日も、たぶん、ちゃんと進んでいます。急がなくて大丈夫。ゆっくり、0まで戻していきましょう。
これは、栃木県小山市のパーソナルジム PUTTERS の松本の”独り言”です。体のこと・トレーニングのことは、LINEからお気軽にどうぞ。

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