セッション中に、実際にお客さんから聞かれた質問です。
立ち上がる時は鳴らないのに、しゃがむ時だけ膝がポキッと鳴るんですが、これはなぜですか?
降ろす時だけ、股関節が抜けてます。逆に言うと、立ち上がる時はちゃんとできてるってことなので、直すのは片道だけでいいですよ。
同じ動きの行き帰りなのに、なぜ片道だけ鳴るのか。ここが分かると、やることが一個に絞れます。
【この記事で分かる事】
・しゃがむ時だけ鳴る人と、立つ時だけ鳴る人の違い
・「降ろす」が無意識になりやすい理由
・しゃがみ始めの一瞬だけ変えればいい、という直し方
しゃがむ時だけ鳴るのは、「降ろす」が無意識だから
膝が鳴る理由そのものは、立つ時もしゃがむ時も一緒です(膝ではなく股関節が抜けている、という話。仕組みは立ち上がると膝がポキッと鳴る本当の理由にまとめてあるので、ここでは繰り返しません)。
分かれ道は、立ち上がりは「押す」動作で、しゃがむのは「支えながら降ろす」動作だというところです。押す時は自分から力を出すので、体は意識しやすい。ところが降ろす時は、放っておいても重力が下ろしてくれます。だから何もしなくても動作が成立してしまう。ここで股関節がサボっても、しゃがめてはしまうんです。
そうすると、降りる勢いを膝が一人で受け止めることになります。その一瞬にしわ寄せが集まって、ポキッと鳴る。しゃがむ時だけ鳴る人は、ブレーキ役を膝に押し付けているということです。
立つ時は鳴らないなら、そっちは正解ということ?
はい、正解です。立ち上がりでは股関節が参加できている証拠なので、そこは触らなくていいです。直すのは、降ろす方向の一瞬だけ。全部やり直す必要はありません。
直し方=しゃがみ始めの「最初の一瞬」だけ、お尻を後ろに
やることは一個だけです。しゃがみ始めに、膝から曲げずに、お尻を後ろに引いて股関節から折る。最初の数センチだけで大丈夫です。そこで股関節が参加すると、もも裏とお尻がブレーキ役に戻ってきて、膝が一人で受け止めなくてよくなります。
もう一つ、降ろす速度を少し落とすのも効きます。速く落ちると重力に任せられてしまうので、支える仕事が出てこない。1秒で座る人は2秒かけて座ってみてください。それだけで、股関節が「あ、自分の番だ」と気づきます。
鳴らなくなるまで、どのくらいかかる?
これは筋トレではなく、脳の動作プログラムの書き換えなので、強くなるのを待つ必要はありません。意識してしゃがんだその場で鳴らなくなる人もいます。無意識でできるようになるまでは繰り返しが要りますが、「鍛えてから」ではなく「今日から」始められる話です。
【今日の結論】
・しゃがむ時だけ鳴る=降ろす方向でだけ股関節が抜けている
・降ろす動作は重力任せでも成立するから、無意識になりやすい
・直すのはしゃがみ始めの一瞬だけ。お尻を後ろに引いて股関節から折る
・速く落ちる人は、1秒だけゆっくり降ろす
股関節を「参加させる」感覚は、文章より動きで見たほうが早いです。自分の体で真似できる実技つきで動画にまとめてあります。
身体は「筋肉」ではなく、物理現象として読み解く
これが「運動的IQ」です。どの動画・記事から見ても学べる”運動の教科書”を、数年かけて作っています。栃木県小山市のパーソナルジム PUTTERS では、機械や気合いに頼らず「自分で動いて、日常で使える体」を作る指導をしています。体験・ご相談はお気軽に。
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※膝の痛みや音の原因は人によって異なります。強い痛み・腫れ・引っかかり・しびれ・脱力がある方、通院中の方は、自己判断で伸ばす・鍛える前に、医師にご相談ください。この記事は特定の診断・治療を保証するものではありません。

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