最近、たまに思うことがあります。
医師免許が欲しい。
CTを撮りたいとか、血を抜いて甲状腺ホルモンの値を見たいとか。
中でも一番欲しいのは、MRIです。
というのも、今は「この人の筋肉と骨の形はこうだろう」と仮定して、メニューを組んでいます。
骨の形は外から見えないので、動きを見て逆算するしかありません。
MRIが撮れたら、その仮定が当たっているかを確かめられます。
判断できる材料が増えるんです。
たとえば、上腕骨(二の腕の骨)の長さが20cmの人と30cmの人。
同じベンチプレス100kgでも、一番下の位置で大胸筋にかかる負荷は、計算上1.5倍違います。
30cmの人の100kgは、20cmの人にとっての150kgと同じです。
でも、上腕骨の長さは、外からメジャーでだいたい測れます。
測れないのは、大胸筋が上腕骨のどこに付いているかです。
付いている位置が肩から遠い人ほど、同じ100kgでも、大胸筋が出す力は小さくて済みます。
腕の長さが同じでも、筋肉の付き方が違えば、負荷は変わります。
これは、MRIで見ないとわかりません。
ただ、MRIは医師の指示がないと撮れません。
立ったまま、体重がかかった姿勢で撮れるMRIも、日本にはもうあります。
札幌の整形外科が、2021年に入れています。
骨のほうは、立ったまま撮れるCTも、慶應病院に入っています。
トレーナーが「この姿勢の、この角度で見たい」と言えたら、知りたい情報はかなり揃うと思っています。
ちなみに、MRIでわかるのは形で、負荷そのものは写りません。
骨にかかる負荷を知りたいなら、CTで骨の形と硬さを撮って、有限要素法という方法で計算します。
ちょっと難しい話ですみません。
有限要素法は私の大学の研究そのものですが、今回は割愛します。
医師と組めば、今でもできなくはないです。
でも、トレーニングのために撮るなら保険は使えないので、全部自費です。
撮った画像は誰が見て、誰が説明するのか。
病名を言えるのは医師だけです。
決まりがないので、組むたびにグレーなところを1個ずつ確かめることになります。
だから、こういう資格が欲しいんです。
医師のもとで、トレーナーが指定した角度でMRIが撮れる。
前に「パーソナルトレーナーに国家資格がほしい」と書きましたが、その資格でできるようになってほしいのが、これです。
国家資格ができるまでには時間がかかります。
たとえば、心の専門家の国家資格「公認心理師」。
国が検討を始めたのは1991年です。
2005年には法案の手前まで行きましたが、医師の団体の反対と郵政解散で流れました。
法律ができたのが2015年、最初の試験が2018年。
検討が始まってから、27年かかっています。
だから、20年くらいで変わってほしいな〜って思っています。
多分読んだ人は「へ〜〜」って終わってると思いますが、「運動」っていう評価軸が一気に変わります。
さっきの筋肉の付き方みたいに、運動が苦手だと思っている子供が、実は運動のポテンシャルが高いとか。
そういうのが計算でわかる世界がきます。
こういう計算で、日本代表が増えるといいなって思っています。
書いてて思ったんですが、わかりやすいように書いてるので、これを研究室の教授に見られたら「筋肉の計算式、全然違う」と1時間くらい説教を受けると思います笑

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