2026.08.23MATSUMOTO'S JOURNAL
「死んだら何も残らない」とか「お金は墓場に持っていけない」とか、ああいう言い方が、僕はあまり好きではありません。
なんでかというと、あれは自分を主体にした考え方だからです。自分の中にしか残らない、という前提で話している。
でも、実際は違うと思っていて。
たとえば誰かと旅行に行ったとして、自分が見た景色と、相手が見た景色は別々のものです。同じものを見ていても、頭に入っているものは違う。それでも「あの時の思い出」という意味では、ちゃんと共有されている。
自分が今いなくなったとしたら、関わった人たちは全員、自分という記憶を持っています。それは自分の中には残らないけれど、その人たちの中には残る。
だから「死んだら何も残らない」は、自分勝手な言い方だなと思うんです。
それで最近は、じゃあ何を残せるんだろう、ということをよく考えています。
僕の場合は、本を書くとか、自分の考えを残しておくとか。そういうことに時間を使ったほうがいい。
ジムのセッションもそうです。
お客さんは、ジムに来て筋肉をつけるだけを得ているとは思っていません。何年か通って、僕と話した記録が、記憶として残る。10年後に「あの時ジムで、筋肉つけながらあーだこーだ話したな」と思い出す。そこまで含めて料金だと、僕は思っています。

コメント